専門家が教える、相続税の注意点

受けないのと放棄とは異なる

夫が亡くなり、妻と子供が法定相続人になるケースがあります。法定割合としては妻が5割、子供が5割になっています。この時の子供の考えとして、自分たちが相続放棄をすれば妻であるお母さんにすべて相続されると考えるかもしれません。相続放棄は3か月以内に行わないといけないので、さっそく手続きをしたとします。しかしすべての財産が妻であるお母さんに渡るわけではありません。相続放棄をすると第二順位の直系尊属に法定相続人の権利が渡るので、その人たちと遺産分割協議をしなくてはいけません。手続きが非常に面倒になります。妻であるお母さんにすべて残したいなら、子供は法定相続人となり受ける額をゼロにします。相続税の面でも配偶者の優遇があるので払う金額が減らせます。

生命保険の取り扱いを知る

万が一のために加入するのが生命保険です。しかしその万が一が起きれば保険金の給付が行われます。生命保険は相続税対策にいいといわれているので、いろいろな形で加入する人がいるでしょう。借金がある人が亡くなるとき、その借金を相続したくないなら相続放棄をします。では生命保険は受けられないかです。生命保険は受取人の財産となるので、相続放棄をしたとしても受けられます。ただし、相続税の計算をするときには、みなし相続財産として他の財産と一緒に計算をして税金などの計算も行います。注意としては、契約者と被保険者、受取人がすべて同じになっている時です。この時は本当の相続財産となるので、放棄をすると遺族は受けられなくなります。生存中に受取人を配偶者などにしておくと良いでしょう。

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